美容師の仕事を目指す人は、どのような流れで働いているのか、1日のスケジュールを知りたい人も多いのではないでしょうか。何時に出勤して何時に退勤するかなどは店によって異なりますが、1日の仕事の流れはおよそ共通しているものです。そこで今回は、美容室のアシスタントとスタイリストに分けて、1日の仕事の流れ・仕事内容を紹介していきます。

1. 美容室の「アシスタント」「スタイリスト」とは？

美容師の1日の仕事の流れや仕事内容をお話しする前に、美容室で働く「アシスタント」と「スタイリスト」について説明します。アシスタントなのかスタイリストなのかで、1日の流れや仕事内容が異なるからです。

1-1. アシスタントとは？

アシスタントは、美容師の国家資格を取得し美容室に就職したての、いわば「見習い」の状態を指します。誰もが、就職してすぐにスタイリストとしてお客様の施術に当たれるわけではありません。主に先輩スタイリストのサポートをしながら、開店前や開店後の時間に練習を重ねます。

1-2. スタイリストとは？

スタイリストは、お客様の希望するカット・カラー・パーマなどの施術を一通り一人で行える技術を持つ美容師です。美容室に就職後、まずはアシスタントとして働きながら技術力をつけた後に、スタイリストに昇格できます。

2. アシスタントの1日！仕事の流れを解説

ここからは、アシスタントの1日の仕事の流れを解説します。10時オープン・20時クローズの店を想定しています。美容室によってオープン・クローズの時刻も違うので、時刻については一例です。

2-1. 【8時】出勤

アシスタントはスタイリストよりも早く出勤し、マネキンを使うなどして施術の練習をします。シャンプー試験の前には、アシスタント同士で施術し合って練習したり、自信をもってできるようになったらスタイリストから練習台になってもらったりします。

2-2. 【9時】開店準備・朝礼

開店に当たって、清掃をしたり必要な器具をそろえたりする開店準備を行います。アシスタントは、とくに率先して動くことが多いでしょう。朝礼では、スタッフ全員で今日の予約状況などのスケジュール共有を行います。

2-3. 【10時】オープン

オープンすると、アシスタントは主にシャンプーやドライヤーなど、スタイリストのアシスタント業務を行います。シャンプーは、アシスタントとお客様が直接関われる貴重な時間だと言えるでしょう。この時間でシャンプー技術はもちろん、接客の実践を積んでいきます。空いた時間には、掃除をしたりカッティングの練習をしたりします。

2-4. 【14時】休憩

休憩時間は日によって異なり、当日の人員状況やお店の混み具体によっては、昼過ぎにようやく休憩を取れる日もあるかもしれません。

2-5. 【20時】閉店作業

閉店30分～60分前には受け付けを終了し、残っているお客様の施術をこなす店が大部分です。その日のお客様が全員退店したら閉店し、レジを閉めたり清掃したりする閉店作業を行います。

2-6. 【21時】施術の練習

閉店業務も終了したら、アシスタントを中心に店に残り施術の練習を行います。およそ1時間から2時間程度練習後、退勤するアシスタントが多いようです。時には、スタッフ全員の技術向上のために練習会を開くこともあります。

3. スタイリストの1日！仕事の流れを解説

ここからは、スタイリストの1日の仕事の流れの一例を紹介していきましょう。スタイリストになったからといって、ゆったりできるかというとそうではありません。あくまでお客様を最優先に、休憩を取ったり後輩の指導に当たったりします。

3-1. 【9時】出勤・開店準備・朝礼

スタイリストは出勤すると、清掃や干してあったタオルの回収などオープン準備に入ります。朝礼では、本日担当する予約について確認します。

3-2. 【10時】オープン

オープン後は、スタイリストはお客様への施術が主な仕事になります。カットやカラー、パーマなどお客様にカウンセリングしながら希望のヘアスタイルに仕上げていきます。お客様1人にかかる時間は、カットのみなら1時間、パーマやカラーも行うなら2時間程度かかるでしょう。

3-3. 【予約の合間に】休憩

アシスタントだけでなく、スタイリストもお客様の施術の空き時間に休憩することになり、毎日同じ時間に休憩を取ることは難しいでしょう。空き時間があれば、予約の確認作業やキャンペーンの企画、SNSの更新といった集客に関する仕事に当たります。

3-4. 【20時】閉店作業

閉店後は、清掃やレジ締めなどの閉店作業を行います。

3-5. 【21時】施術の練習・アシスタントへの教育

閉店後は、アシスタントの教育や指導の時間に当たるスタイリストが多くいます。

4. まとめ