美容院で最後に仕上げとしておこなうブローは、カットしたことによる美しさを際立たせるものです。セットで髪を巻くこともありますが、プロだからこそできるテクニックが込められています。これから美容師として働きはじめる方は、ぜひ知っておくべきです。今回は、美容院でのブローのポイントと、髪を巻く際のポイントや注意点もあわせてご紹介します。

1. 美容院でのブローの重要性

美容院での仕上げにおけるブローは、髪型の完成度や美しさに大きな影響を与える重要な工程です。以下の6つが、主なブローの重要性となります。

1-1. スタイルを持続させられる

ブローは、ヘアスタイルを長時間持続させることが可能です。湿った髪をブローアウトすることで、髪の毛がスタイリングに従い、望んだ形になります。髪型を一日中美しく保つためには欠かせません。

1-2. ボリュームの調整

ブローの際に髪を根元から持ち上げたり、特定の方向にブラシを使って髪を整えたりすることで、髪にボリュームを持たせられます。これにより、髪が薄く見えないようにしたり、スタイリッシュな見た目を作ったりするときにも効果的です。

1-3. 髪の光沢と滑らかさをプラスできる

ブローを行うことで、髪のキューティクル（鱗状の表面層）が整い、より光沢があり滑らかな髪になります。これにより、髪が健康的に見え、手触りも良くなるのがポイントです。

1-4. 髪の方向性を調整できる

ブローは、髪の流れやカールを調整するためにも使用されます。髪の根元や毛先を特定の方向にブローすることで、望むスタイルに仕上げられます。たとえば、髪を内巻きや外巻き、ストレートにするなどのスタイリングが可能です。

1-5. 仕上げのアクセント

ブロー中に、特定の髪のセクションにアクセントを加えられます。カールアイロンやストレートナーと組み合わせて、スタイルに個性的な要素を追加できます。

2. 美容院でのブローのポイント

美容院でのブローは、髪をスタイリッシュで美しく仕上げるために重要です。仕上げにおこなう際の主なポイントは以下になります。

2-1. ツールや製品選びが重要

ブローには、ヘアドライヤーやブラシ、スタイリング剤など、適切なツールと製品が必要です。髪の質やスタイルに合わせて、最適なものを選びましょう。

2-2. ブローの前の事前準備が大切

ブローを始める前に、髪を洗い、適切にタオルで水分を取り除きます。必要に応じて、ヒートプロテクト剤を髪に塗布して熱から髪を守りましょう。

2-3. セクションを分けておこなう

髪を複数のセクションに分けて作業を進めます。これにより、髪全体に均等に熱やスタイリング製品を行き渡らせることが可能です。セクション分けは、髪型や髪の長さに応じて調整しましょう。

2-4. 髪の根元からのブローする

ブローを始める際には、髪の根元からブローすることで、髪にボリュームを持たせられます。ブラシを使って髪を持ち上げ、根元から乾かしましょう。

2-5. ブラシ選びも重要

ブラシの種類は、スタイリングの仕上がりに影響を与えます。ストレートヘアを作りたい場合はパドルブラシを、カールを作りたい場合はラウンドブラシを使用するなど、使い分けが大切です。

2-6. 冷風を使用

ブローの最後には、冷風を使って髪を冷却します。これにより、スタイルが持続しやすくなります。

2-7. 練習と経験が技術力のアップに繋がる

ブローは技術を要する作業です。美容師は継続的な練習と経験を積むことで、高度なブロー技術を習得します。お客様に満足いただけるよう、プロの技術を追求しましょう。

3. 髪を巻く際のポイントや注意点

美容院で仕上げに髪を巻く際、以下のポイントや注意点を踏まえておこなうようにしましょう。

3-1. 事前準備

髪を巻く前にはドライヤーで髪を乾かし、必要に応じてヒートプロテクト剤を使用して髪を保護しましょう。いきなり巻き始めてしまうと、髪にダメージを与えてしまいます。

3-2. 髪をセクションに分ける

髪を巻く前に、髪を複数のセクションに分けます。セクション分けは、髪をコントロールしやすくし、均等に巻き髪を作りやすくします。このひと手間がクオリティをアップさせるのです。

3-3. 温度設定

髪の種類に合わせて適切な温度設定を行いましょう。細い髪や柔らかい髪の場合は低温で、太い髪の場合は高温で行うことが一般的です。ただし、髪を傷めないように注意しなければなりません。

4. まとめ