スタイリストになるのは何年かかる？美容師のアシスタント期間をご紹介！

国家試験に合格して美容師免許を手に入れても、新米美容師はアシスタントから始めることになります。では、スタイリストになるまでの期間はどれぐらいかかり、どのようなスキルを磨く必要があるのでしょう。ここでは、美容師のアシスタントの平均期間とともに、アシスタントのカリキュラムやキャリアパスについて詳しくご紹介します。

1. 美容師のアシスタント期間

美容師のアシスタント期間は、サロンによって異なるほか、美容師一人ひとりの資質によって異なります。

1-1. 人によっても年数に差が生じる

美容師のアシスタントの期間は、3年程度が一般的です。ただ、美容室や美容師の習得スピードによってもさまざまです。短いところでは1～2年でスタイリストになれますが、5年以上かかることもあります。また他のスタッフの年齢や勤続年数など、事情によっても変わります。

1-2. アシスタントは見習い期間

アシスタントは、一人前の技術者であるスタイリストへの見習い期間です。スタイリストがスムーズに仕事を行うための補助業務を行います。見習いとはいえ、大切な役目であるため責任をもって果たさなければなりません。また、アシスタント期間は同じ作業の繰り返しであることが多く、練習のために夜遅くまで残ることもあります。頑張りが試される期間です。

1-3. 美容室の環境も大事

美容室によってはサポート体制が整っており、アシスタント育成のカリキュラムが組まれているところもあります。サポート体制が整っている美容室では、比較的スピーディーにスタイリストになれるでしょう。一方で、アシスタント不足により、スタイリストとして活躍できる実力があってもデビューできない美容室もあります。

2. スタイリストになるまでのカリキュラム

アシスタントがスタイリストになるために、美容室ごとにカリキュラムを用意しているのが一般的です。3年でスタイリストになる場合のカリキュラムは、次のようなものになります。

2-1. アシスタント1年目

アシスタント1年目では、基本的な接客マナーを学びます。そして、カウンセリングやシャンプー・トリートメント、カラー塗布などの基本技術を学ぶ期間です。

2-2. アシスタント2年目

アシスタント2年目は、さらに高度な技術を学ぶ時期です。基本のパーマや特殊パーマ、カット技術などを学びます。美容室によっては、着付けやメイクを学ぶこともあります。

2-3. アシスタント3年目

アシスタント3年目は、ほとんどの業務をこなせる状態です。そのため、ショートやミディアム、ロングなどのカットのバリエーションを習得します。

2-4. 技術試験に合格

カリキュラムでは段階ごとにチェックが行われ、技術面での指導も行われますが、技術試験に合格することが必要です。接客やスタイリングなど、本番の仕事と同様の流れを行い、適切な接客や技術が提供されているかチェックされます。判定基準に従い、オーナーや店長が審査を行って最終的に評価するのが一般的です。合格すると、スタイリストとして活躍できるようになります。

3. 美容師のアシスタントからのキャリアパス

アシスタントから昇格した後は、次のようなキャリアパスがあります。

3-1. スタイリスト

一人前のスタイリストになると仕事の幅が広がり、技術力をあげたり、接客を頑張ったりすることで、多くのお客様から指名をもらえるようになるでしょう。美容師としての自信やモチベーションが高められます。

3-2. 主任・チーフスタイリスト

チーフスタイリストは、スタイリストよりもランクが高く、お客様の信頼度も高くなります。指名されることも多く、美容師として充実した働き方ができるでしょう。

3-3. ディレクター

トップスタイリストとして実力をつけ、独自のスタイルやトレンドを生み出す技術が身につくと、ディレクターを目指せます。スタイリストとしての知名度も高くなり、美容室への影響力も強くなるでしょう。

3-4. 店長・マネジャー

トップスタイリストとしての地位を確立し、美容室からの信頼度も高まれば、店長やマネジャーなど幹部になることも可能です。経営や運営に関わり、美容室において大きな権限を持つポジションになります。

3-5. サロンオーナー・フリーランス

スタイリストとして人気を確立したら、個人事業主となることも可能です。美容室のオーナーとなるほか、フリーランスという働き方もあります。多くの顧客を持つ方ほど、サロンオーナーやフリーランスとして活躍しやすいでしょう。

4. まとめ