美容師の専門学校の新卒年齢は20歳が主流！主ななり方を解説

年齢に関係なく個人の努力と裁量で、いくつになっても働ける美容師は人気が高い職業です。多くの方は高校を卒業して、美容学校に入学し20歳で新卒となるのでしょう。最近は社会人となり美容師以外の仕事についていた方が、一念発起して美容師の学校に入学し免許を取得するケースもみられます。そのように人気の美容師になるにはどうすればよいか、代表的な方法について詳しく紹介しましょう。

1. 美容師とは？美容師について紹介

厚生労働省が2022年1月27日発表した、令和2年度衛生行政報告例をみてみましょう。2021年3月末時点の美容師の数は54万9,935人で、過去最多です。この数字は1993年以降、ほぼ右肩上がりで増えているのです。

1-1. 美容師になるには国家試験に合格すること

日本には美容師法という法律があります。美容師になるためには法律により規定された、美容師養成施設で所定のカリュキュラムを学習します。そして美容師国家試験に合格することが、美容師になる条件です。受験するにあたっての年齢制限はありません。

1-2. 美容師国家試験を受験するための条件

美容師になるために受験する、美容師国家試験には受験資格があります。その資格条件を備えていなければ試験が受けられず、美容師になれません。美容師国家試験の受験資格は、以下の通りです。理容師・美容師養成施設で、規定された以下の課程を修了した人（1998年4月1日以降に入学した場合）
· 昼間課程:2年以上
· 夜間課程:2年以上
· 通信課程:3年以上

義務教育の中学校を卒業してすぐに美容師養成施設に入学し、2年間で卒業したとしましょう。そこで美容師国家試験に合格すれば、最短17歳で美容師になれるのです。ただし美容師養成施設によっては、入学要件が高校卒業以上になっているケースもあるので注意が必要です。

もちろん中学卒業で、入学が可能な養成施設もあります。しかし一般的には高校卒業後に、美容師養成の専門学校へ入学して、国家試験に臨むケースが多くみられます。年齢でみれば高校卒業が18歳、専門学校での学習が2年間で、20歳にての美容師資格の取得が一般的です。

1-3. 美容師養成学校には社会人でも入学可能

いったん社会人になってから美容師になりたくなり、国家試験にチャレンジする方がいます。そのような方も美容師養成学校に入学は可能で、卒業できれば美容師国家試験を受験できます。美容師は年齢制限がないだけに、何歳からでも美容師を目指すことは可能です。

1-4. 働きながら通信教育でも勉強できる

美容師になるための勉強方法として、通信課程もあります。指定された課題のレポートを提出したり、特定の授業だけを勉強したりする学び方です。マイペースで勉強できるのが大きな特徴です。実技については美容室に勤務して覚えるか、YouTubeなどを参考にして自分で学習します。

1-5. 美容師資格に期限はない

美容師の国家資格は、取得すれば生涯有効で有効期限はありません。個人で美容院を開業することも、フリーランスで働き続けることも可能です。年齢に関係なく、高齢になっても美容師として働き続けられるのです。

2. 美容師国家試験の難易度と合格率

美容師として働くために必要となる、美容師国家試験の合格率を紹介します。令和3年度（2021年）の合格率は、以下の通りです（参照:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター）。

令和4年度第47回（2月）美容師国家試験
· 受験者数:19,505人
· 合格者数:17,266人
· 合格率:88.5%
· 令和4年度第46回（8月）美容師国家試験
· 受験者数:3,548人
· 合格者数:2,145人
· 合格率:60.5%

難易度は変わらないものの、2月の試験は専門学校生など、新卒の学生さんが一斉に受験します。そのため受験者数も多くなる傾向があります。新卒者は知識も新鮮で、養成施設で学ぶ内容に基づいて出題されるため、合格率は高くなります。

3. 新卒者の進路

美容学校を卒業した新卒の方々の進路はさまざまです。多くの方は大手美容院へ就職するケースが見られます。実家が美容院であっても、いったんはチェーン店の美容院やカリスマ美容師が在籍する美容院に就職します。OJTで最新の技術力を養うケースが多いようです。

新卒者のなかには美容師の国家資格を取得して、美容学校で学んだ美容に関係する知識を活かし、美容師以外の道に進む方もいます。ヘアメイクアーティスト・メイクアップアーティスト、化粧品の美容部員・ネイリスト・エステティシャンとして、活躍する方もみかけられます。またそのような職場で学んだことが、その後改めて美容師として働くときに活きてくるようです。

4. まとめ